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デザインをするソフトウェアを乗り換えました

2004年、当時の最新版であった「Photoshop CS」は、WEBサイトのデザイン案の制作において、お世辞にも素晴らしいソフトウェアとは言えず、また、起動時間、操作性なども「Photoshop 6」の方が使いやすいかもと感じていました。


何より、Photoshopと、Illustratorを同時に起動すると、フリーズするような時代でもありました。


その頃、未経験であったもののHTMLタグが手打ちできるという理由だけで、運よく(?)小さなWEBサイト制作も行う怪しい会社でアルバイトとして働き始めました。その会社の先輩に勧められて、当時は、Macromedia社が開発、販売していた「Fireworks MX 2004」に初めて触れ、個人的に、Photoshopよりも、Illustratorの方が好きだったこともあり、気が付くと、Fireworksを使い続けて早11年。


今から2年前の2013年5月6日に、Adobe社は突如、今後登場するOSへの対応、セキュリティフィックスは行うが、ソフトウェアとしてFireworks CS6以降のバージョンアップを行わないと発表しました。


機能的には、Photoshopや、Illustratorと重複しているし、Adobe社的にも、PhotoshopIllustratorを殺すよりは、Fireworksの方が殺しやすいだろうということは理解していたものの…


それでも「大丈夫だ!Fireworksは死なない!」と信じていましたが…あっさり死にました。


Adobe社からのFireworksの死亡宣告を受け、この2年間、PhotoshopIllustratorのどちらを主に使用するか検討を続けていたものの、「操作に慣れていないソフトウェアに乗り換えたら制作スケジュールに狂いが生じるかも…」という不安を言い訳にして、なかなかソフトウェアを乗り換えられずにおりました。


写真素材の制作、加工は、Photoshop CC、ベクター素材の制作、加工は、Illustrator CCで行っており、Fireworks CS6で、それらの素材を読み込む際は、各素材ファイルをCS6、または、CS6以前の形式に変換する必要があり、日に日に制作作業の効率の悪さに煩わしさを感じていました。


そこで、このままだと何かと理由を付けては、使い慣れたソフトウェアに依存し続けるだろうからと、「Fireworksはもう死んだんだ!」と言い聞かせ、2015年11月以降に受注した案件から思い切って、Photoshopでのデザイン案の制作に移行しました。


Fireworksをメインに使用していましたが、Photoshopを使っていなかったわけではなく、Photoshopは「Photoshop 5.5」の頃から使用しており、過去に在籍していたデザイン事務所では、Fireworksではなく、「Photoshop CS2」「Photoshop CS3」で業務を行なっていた時期もありました。


また、Photoshopと、Fireworksとは、ショートカットキーも非常に似通っており、さほど苦痛なく移行できているものの、それでも細かい部分で数多くの機能が異なります。


応急処置的な対応ならすでに理解している機能でも対応できるものの、今後の事を考え「こういう場合どういう機能を使用するのが適切なのか」を調べながら作業を行っていることもあり、Fireworksではなら、3時間あればできそうな作業でも、6時間近くかかっても半分も完了していない日々が続いています。


Fireworksは、2004年に未経験でWEBサイト制作業界に飛び込み、デザインが何なのかを理解せず、デザインすらまともにできなかった自分を定期的にフリーズという問題で追い込み、そして、育ててくれ、個人事業者になった今も支え続けてくれました。


過去に、Fireworksで制作した案件の更新作業のため、今しばらくは、Fireworksも使用し続けていくとは思いますが、Fireworksという同僚との別れを感じつつ…


そして、Photoshopを使い続けて早1ヶ月。


「この機能は、Fireworksの方が楽だったなぁ」と感じながら作業をしているときもありますが、慣れとは怖いもので、Fireworksで制作作業をしているのに、指は、Photoshopのショートカットキーを押しており「これは、Fireworksだよ!」と思っていたり、あの愛してやまなかったFireworksに対して「お前!こんな機能すらなかったのか!」と思ってみたり。


決して「Fireworksは優れている」「Photoshopは使えない」というわけではなく、各ソフトウェアにも得意不得意があり、それぞれにメリット、デメリットが存在し、そして何より、Fireworksは、2013年5月6日以降、1度もバージョンアップが行われていませんが、Photoshopは度重なるアップデートが繰り返されています。


この1ヶ月で、Photoshopと、Fireworksの操作感の違いに慣れつつあるので「Photoshopは使いにくい!Fireworksに戻りたい!」とは思わないのですが、近い将来、Photoshopに、Fireworksライクな機能が搭載されるかもしれないそうで、いまだに、Fireworksで頑張っておられる方が、Photoshopに乗り換えるきっかけになればと思っています。


Adobe社が、Fireworksの開発が終了すると発表したときは、自分としては10年以上使い続けてきたソフトウェアということもあって、それなりにショックはあったものの、この仕事は常に技術が変化、進化し、今まで使っていたソフトウェアが開発を中止したり、原型がないぐらい劇的にバージョンアップされたりし、その都度、新しい環境に慣れていかなければいけません。


そして、毎日、PhotoshopFireworksの微妙な仕様の違いに苦労しています。



いつの日か「昔取った杵柄」だけで食べていけるようになりたい…